化粧水、洗顔料、クリーム・・・「ニキビ化粧品」は、本来であればニキビの症状を緩和したり、ニキビが痕(あと)として残らないようにお肌の状態をすこやかにしてくれるもの。
ところが、肌に合わない「ニキビ化粧品」を無理に使い続けると、逆に好ましくない症状を引き起こすことがあります。
【注意!】肌に合わないニキビ化粧品を使い続けると,どうなる?
「肌に合わないニキビ化粧品」を使い続けると、肌荒れやアレルギー反応を引き起こす可能性があります。おもな症状として、以下のようなものが挙げられます。
- ニキビが悪化する
- 肌が乾燥してカサカサになる
- 肌が赤くなったりかゆくなったりする
- 肌がヒリヒリしたり痛くなったりする
- 肌がかぶれたり腫れたりする
これらの症状は、化粧品の成分が肌に合っていないことや、肌のバリア機能が低下していることが原因で起こります。肌に合わない化粧品を使っていると感じたら、すぐに使用を中止し、肌を清潔に保ち、保湿をしっかり行なってください。
また、化粧品の成分にアレルギーを持っている場合は、事前にパッチテストを行ったり、成分表示を確認したりすることが大切です。
「パッチテスト」とは?
化粧品がお肌に合うかどうか、判断する方法です。腕の内側にニキビ化粧品を塗り、24時間が経過したら、肌の状態を確認します。
肌に合わないニキビ化粧品を使い続けると、シミやクレーターなどのトラブルにつながる恐れがあります。
「好転反応」かどうか,見極める判断の基準とは?
マッサージや化粧品の使用などの治療の過程で、一時的に発熱やだるさなど、症状が悪化することがあります。これを「好転反応」と呼びます。スキンケアでいうと、お肌が本来の状態を取り戻すための“一時的な肌トラブル”を「好転反応」と呼ぶことがあります。
ただし、「好転反応」について、厚生労働省は科学的根拠はない、と伝えています。
>> 一時的に体調が悪くなるのは効果のある証拠と考えてよい?-厚生労働省
筆者は、以前、あるニキビ化粧水を定期コースで使用していたことがあります。しかし、2ヶ月経っても3カ月経っても、肌の状態がよくなっている実感ができません。
カスタマーセンターに問い合わせると、
好転反応ですので、もう少し使い続けてみてください
と、言われました。
結局、使い続けてもよくなる気配がなく、使用を止めました。
くり返しになりますが、化粧品において「好転反応」は根拠がありません。
そもそも、人それぞれ体質が違います。アレルギー反応が出る成分も、人によって違うのです。
ニキビ化粧品を使って、すぐに赤みや腫れが出た。あるいは新しいニキビが次々にできたなら、すぐに使用をやめてください。ニキビが悪化するリスクのほうが高くなります。